本文へスキップ

月1回のワクワク土曜日 

舞阪のしらす漁

活動報告写真

 しらすはマイワシ、カタクチイワシの稚魚です。
 茨城以南から九州までの太平洋岸をはじめ、日本各地で水揚げされていますが、中でも遠州灘を控える静岡県は日本一の水揚高を誇ります。遠州灘は近くに黒潮が通り、川や湖からのプランクトンが流れ込んでしらす資源が豊富なことや海底に岩場が少なく遠浅の地形で網が引きやすいことから、全国的にも有名な漁場です。静岡県内では、用宗、御前崎、福田、新居港がありますが、舞阪漁港の水揚高は県内一となっています。
 しらすの漁期は3月21日から翌年1月14日までですが、水温が20度前後に上昇する5〜6月を春漁、水温が25度前後から20度前後に下降する下降する9月下旬から10月〜11月上旬を秋漁と言い、港は非常に活気づきます。水揚げされたしらすは市場での入札で加工業者に引き取られ、鮮度を損なわないように、その日のうちに加工され、消費地に出荷されます。
 江戸時代から明治、大正にかけては、地曳網に入るしらすを加工していましたが、地曳網漁は網と一緒に砂浜に魚を引き揚げるので、しらすのように小さな魚は商品価値が落ちてしまい、煮干加工するのに手間もかかりました。そこで、しらすだけを獲る工夫が考えられました。
 昭和の初め頃、舞阪の漁師はその頃行われていたかつお漁のえさにするいわしを獲る漁具漁法からヒントを得て、無動力和船による一艘引き回し船曳漁法を考え出しました。これが大成功を収め、地元で急速にしらす漁が普及しました。
 その後、舞阪で獲れたしらすは“舞阪しらす”の名で東西の大都市に出荷され、その名を知られるようになりました。間もなく、8馬力小型動力船による一艘船曳漁が行われ、昭和10年頃には、40馬力を主流とした二艘船曳網漁法が始められ、水揚高は急激に増加しました。しらす漁は舞阪漁港で最も重要な漁法となり加工技術の向上と共に発展しました。
 昭和20年代後半になると、全国各地の漁業、水産業関係者が漁法の視察や加工技術の習得に訪れるようになり、同じ漁法によるしらす漁や加工方法が全国に普及しました。昭和40年代には、舞阪発のしらす漁や加工方法は日本の沿岸漁業の主要産業に位置づけられるまでに発展しました。
 最近では、加工方法も全自動化されつつありますが、加工業者の中には「天日干し」や塩加減にこだわりを持ってそれぞれに工夫を凝らし、品質保持に努めています。





舞阪漁港えんばい朝市実行委員会

〒431-0102
静岡県浜松市西区雄踏町宇布見4859-15  浜名商工会内

TEL 053-592-3811